INTERVIEW02

有松絞り職人
伊藤 木綿/村口 実梨

大学在学中にその才能を見出され、


絞り職人としての道を歩むこととなった


女性絞り職人ユニット「まり木綿」の


軌跡を辿ります。


profile

伊藤 木綿/村口 実梨
Yuu Ito / Mari Muraguchi

1988年愛知県名古屋市出身(伊藤さん)、1988年愛知県豊橋市出身(村口さん)
名古屋芸術大学デザイン学部デザイン学科テキスタイルコース卒業(伊藤さん、村口さん共に)
大学の同級生であった二人は、卒業後、名古屋の伝統工芸・有松絞り職人ユニット「まり木綿」として活動を開始。これまでにないポップな色使いが特徴の商品で話題を生み、多方面から注目を浴びている。現在、久野染工場にて制作を行い、名古屋市有松に店舗を構え自ら店頭に立ち販売を行っている。

まり木綿HP

section1

絞り職人になるまで
偶発性がすごく面白い

お二人とも愛知県ご出身ですが、絞りには幼いころから興味があったんですか?

伊藤:絞りがあること自体は知っていたんですけど、絞りのポーチや小物入れというのはおばあちゃんが持っていて、幼心にあまり可愛いと思わなくて(笑)あまりいい印象もなく、そこまで興味もなかったのが本当のところです。

なるほど。お二方とも大学でテキスタイルを学ばれていたということですが、そこに有松絞りに関わっていくきっかけがあったんですか?

村口:地場産業との連携という授業があり、その中で有松絞りを習いました。その授業に、SOU・SOUの社長さんが講師としてみえていて、私と伊藤が作ったデザインの生地を気に入ってくださり、学生の内に、SOU・SOUの商品として販売する機会をいただいたんです。それを何回か経験させていただく内に二人で絞りの商品を作る仕事をしないかというご提案をいただきました。それが直接的なきっかけになります。

絞りのどういったところに魅力を感じて、仕事にしていこうと思ったのでしょうか?

伊藤:絞りの中にもいろいろな技法がありますが、その中で最初に板締め絞りというものをやったんです。絞り全般に言えることですが、同じものができないというのが特徴で、同じ工程で同じ色で同じ柄に染めても全然違うものができたりするんです。そういった偶発性がすごく面白いと思って。その時、一番最初に染めたものは紺色一色だったんですが、色を入れてやってみたら面白いんじゃないかなと思って色々実験的にやっていきました。なので、最初に板締め絞りと出会ってなかったら、もしかしたら面白いと思ってなかったかもしれないですね。

お店をオープンされたのはいつ頃でしょうか?

村口:学校を卒業したのが2011年3月で、その年の5月25日にお店をオープンしました。

学校を卒業されてすぐだったんですね。資金はどうされたんですか?

村口:資金ほぼ0ですね(笑)今工場をお借りしている久野染工場さんに借りて、材料などの必要物資だけを仕入れていって、後は自分たちで払えるものは払うという感じでした。しばらくは、まり木綿の仕事と並行してアルバイトをしていました。まず交通費が稼げない状況だったので。

かなりスピード感のある進展でそれなりにリスクもあったかと思いますが、ご家族はどのような反応でしたか?

伊藤:私の場合は、父が美術をやっていたりして、理解してくれる環境があったので、好きにやってみたらいいよという感じでしたね。止められることはなかったです。
村口:私はちょっと反対されましたね。親もそんなに絞りのことを知らなかったというのもあると思うんですけど、それで食べていけるのかっていう部分を心配していました。新しい土地に行ってそこに拠点を置くっていう人が家族の中でも私しかいなかったので、親からしても、自営業なんて手探りすぎてどうなっていくのか不安だったみたいです。でもやりたいって決めたなら頑張ってねと応援はしてくれていて、私が取り上げていただいた新聞も切り抜いたりしてくれているみたいです。心配しつつも、興味は持ってくれてたんだなって思います。

section2

職人デビューからの軌跡
自由に、独自のやり方でやってきた

デビュー以来、様々なメディアに取り上げられていますよね。産地でも期待のホープだとか。

伊藤:おかげさまで、ようやく今、5年6年やってきて、産地の人とも仲良くなれているんですけど。やっぱり最初の方は”外から入ってきた若い子”や”長く続かないでしょ”という印象を持たれていたと思います。ここ数年でようやく産地の方々とお話しさせていただける機会や一緒に企画させてもらえる機会も増えてきて、最初の頃と比べると、周りからの印象は変わったかなという気はします。

敬遠されたりとかっていうのはなかったですか?

伊藤:最初の方はあったと思います。私たちは代々継ぐ絞りの家のものでもなく、大学で習って面白いと思って始めました。身で感じてはいませんでしたが、今考えるとそうだったのかなという気はします。

やはり家業でやられている方がまだ大多数ですか?

伊藤:はい。多いですね。
村口:最近は外から入ってくる人たちも増えていて、そういう人たちは私たちの年代の人が多いですね。あとは下の年代も増え始めたかなという感じはしますね。私たちみたいに何もない状態から始めるのではなくて、絞りの会社に入るという方が多いので、本当に基礎から学ばれていますね。染色までやっている会社は本当に限られていて、3、4社くらいなんですけど、そういうところだと染色を学ぶこともできますし、問屋さんだと絞り方を学んだりしているようです。

まり木綿さん自身は、技術をどうやって学ばれてきたんですか?

村口:技術は、大学の授業で最初に伺った、有松の張正という絞り屋さんで板締め絞りの基礎を教えていただきました。その後、久野染工場に通わせてていただいてるんですけど、久野さんのところもあまり板締め絞りを中心にやってきた工場ではなく、どちらかと言えば加工業だったので、自由にやってみたら良いんじゃないという感じで、独自のやり方でやってきたというか。誰かの弟子についたわけではないです。

板締め絞りに特化し、そこをベースに独自の技術や感性を磨いてこられたんですね。

村口:板締め絞りというのは、今までおしめの柄として使われていた技法なので、あまり現代のお洋服を染める技法としては使われていなかったんです。そこに注目して、折り方を変えたりとか、筆で染色したりとか、柄を細かく出すようにして、アレンジした染色方法を使い、若い子が着れるように可愛い色を使ってお洋服にしたり、染めた手ぬぐいで小物を作ったりしています。板締め絞りをより世間の人たちに広げられる活動ができたかなと思います。

日々の生活に寄り添ったものを作っていらっしゃるんですね。

村口:私たちのブランドコンセプトである『伝統は鑑賞するものではなく、使い続けていくこと』をモットーに、私たちは日常の中で使いやすいものを作って販売しています。日常ではあまり使われなかった絞りの商品を、現代の人たちに板締め絞りという技法を伝えつつ、使っていただけたら良いなと思って。このため、比較的低価格の使いやすい小物にして販売していますね。

先ほどあったように、特に板締め絞りは仕上がりに変化がでてくるということですが、商品として、お客さんはその違いをどのように捉えていると感じますか?

伊藤:中には結構マニアックなお客さんもいらっしゃって、同じ柄でも微妙にその日によって柄の出方が違うので、同じ柄を沢山持ってらっしゃる方もいますし、先週に染めたものと、今週に染めたもので比べて吟味されて、また別のものとして買ってくださる方もいます。違いをB級品とかダメなところと捉えるよりは、良いところとして捉えてくださるお客さんが多いと思います。一個ずつ違って、比べて買えるというのを楽しまれています。

そういったところがやりがいにもなってくるんですね。逆に、何か働いていて辛いことはありますか?

村口:今ここにいても寒いと思うんですけど(笑)めちゃくちゃ寒いんですよ、冬は。私たち足袋も染めていて、筆で描いて染色をするんですけど、手がガチガチになって全然描けないことがあったりとか。

確かにヤバく寒いです(笑)

伊藤:あとやっぱり、夏は夏ですごく暑くて、基本的にクーラーはないので、下でボイラーを焚くことがあるんですけど、そうするとさらに蒸気で暑くなるので、もうサウナのようで(笑)環境としては季節によっての変動が大きいのかなと思います。

純粋な疑問なんですけど、お二人でやっていて、喧嘩したりしないですか?(笑)

伊藤:やっぱり二人にそれぞれの意見があるので、それが違えば話し合いをして解決していくという感じで、一週間喋らないとかそういうのはないですね(笑)険悪になったりするとやっぱり仕事に支障が出るので。日々やっていく中で、納得いかないところがあれば話し合う。それで新たに決め事を作って実践していきます。

「新しい素材に施す絞りで、雰囲気が変わってきている」
まり木綿の挑戦とは

Next

section3

ものづくりと並行した取り組み
自分たちでお客さんに直接伝える仕事

生産から販売まで一貫して行うっていうのは、けっこう業界としては珍しいことなんですか?

村口:なかなかないですね。一家一芸というのが主流だったので、基本的には女性の方が括りや絞りをやって、染色は男性がやるというのが主で、あまり女性が染め場に入るということが今まではありませんでした。なので、染色もやって販売もやるというところがあまりなくて。卸の会社が多いので、自分たちでお店を持って販売するというよりかは、どこか百貨店に卸して販売している方も多くいます。

まり木綿さんは、百貨店に卸そうとは考えませんでしたか?

村口:最初は縁がなかったというのもありますが、結局百貨店さんに卸すとなると、仲介業社さんが挟まって、販売員の方が販売することになるじゃないですか?できれば自分たちの手から自分たちが作ったということを伝えながら販売していきたくて。誰かの手から販売されるよりも自分たちでお客さんに直接伝える仕事をしたかったので。なるべく百貨店さんに催事で行かせていただくときも、自分たちが店頭に立つようにしています。

自分たちの手で売っていくということも含め、HPやSNSでの販促や広報は意識的にやられているのですか?

伊藤:そうですね。ただ、ネットショップでの販売が今あまりできていなくて、手ぬぐいと地下足袋だけなんです。やっぱり二人だけなのでどうしても追いつかないところがあって、ネットをもっと充実できたらなという気持ちはあります。また、毎日ブログを更新したりして発信を続けるようにしています。

ネットショップは意外と手間がかかるって言いますよね。

伊藤:そうですね。商品量が多く作れないのもありますし、ネットショップにアップするためには、写真を綺麗に撮って文章書いたり、配送業務等色々やることが増えてくるのでなかなか二人で全部回らないというのが現状ですね。
村口:そういうこともあって、来月から後輩をアルバイトにお願いしようと思ってて。大学生の子なんですけど。

そういえば、母校の大学で教えたりもされているんですよね?

村口:今は、特別講師として年に2回だけ出させてもらって、私たちが最初に受けた絞りの授業を今担当させてもらっています。そこで学生とも交流があるんです。でも、染めるのが好きな子はけっこういるんですけど、絞りってなると、なかなか興味を持ってもらえないんですよね。。
伊藤:興味の有る無いに個人差はけっこうあるのかなと感じますね。

section4

職人としての生活
ものづくりは確かに個人プレーが多いかもしれない

お二人だけで店舗業務と工場での制作業務を行っているとのことですが、作業分担はどうされてますか?

伊藤:店舗が一人と工場作業が一人で交代で入っているので、いつも一人で作業しています。火曜日、水曜日はお店が休みなので、二人で工場で作業ができるんですけど。

と言うことは、工場にいるときは黙々と一人で作業して、一人で静かに帰るっていう感じですか?

村口:まあそうです(笑)でも工場には他にも働く人がいて、3時になると一緒におやつを食べたりする団欒の時間もあるので、ずっと一人で寂しいだけじゃないです(笑)まあ基本的には寂しいですけど。ある意味ここで一人でやってるんで隔離状態みたいな感じですね。

そういう一人での作業って精神的に辛くなったりしないですか?

村口:私はあまり好きじゃないです。一人でいる方が集中できる時もありますが、楽しんでやりたいなという気持ちが強いので。
伊藤:でも確かに、ものづくりは個人プレーが多いかもしれないですね。私たちがやっている仕事でも、商品としては同じものを作らなければならないんですが、工程の途中で人が変わってしまうと、同じやり方をしても、どうしても違いが出てきてしまうので、基本的に作業は一人で完結するようにしています。

店舗と工場をそれぞれ一人で回さないといけない状況。お休みはちゃんと取れているんですか?

村口:基本的には、週二日休んでいて、定休日火曜日・水曜日のどちらか1日休んで、土日は工場がお休みになるので、お店に一人ずつ出て交代で休みをとっています。

では連休はほとんどない感じですか?

村口:そうですね。年末は休みましたけど、お盆とかGWは、お店があるので休めないですね。販売業なので、仕方のないところです。

仕事と生活という視点において、金銭面で今は成り立っている状態ですか?

伊藤 村口:ギリギリ(笑)
伊藤:マイナスもあり、プラスもあり、まあトントンですね(笑)夏で稼ぐというのがもともと絞り業界の流れで、絞りがピークだった時代は夏に稼いで冬はそのお金で生活するくらい稼いでいたみたいなんですけど。絞りは夏のものというイメージがありますし、6月の第1週目の土日に有松絞りまつりという、30回以上続いているイベントがあって、そのときは全国から人が集まってきて、絞りの商品を買ってくださいます。私たちも夏でなんとか凌いでいるところは否めません(笑)

なるほど、ギリギリですか(笑)決して順風満帆というわけではなさそうですが、この仕事を辞めようと思ったことはありますか?

伊藤:辞めたいと思ったことはないですね。今辞めたとしても、辞める方が怖いというか。やっぱり生きていく上では仕事は必要なので、今目の前にある仕事を一生懸命やっていきたいです。

新しい素材に施す絞りで、
雰囲気が変わってきている

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section5

見据えるビジョンと可能性
新しい素材に施す絞りで、雰囲気が変わってきている

つい先日、東京で「LEXUS NEW TAKUMI PROJECT※」のイベントがありましたよね。何かそこで新しい発見はありましたか?

村口:今回、こちらのプロジェクトでレインコートを作りました。前々から作りたかったんですけど、どういう素材にしようかとか、難しい部分もありなかなか時間を取れなかったんです。資金の面からも、試作を作るだけでも結構お金がかかるので・・・。補助金も出していただけるということで、プロジェクトで動くとなったらやっと踏ん切りがついて、試してみることにしました。今まで私たち、綿が中心だったんですけど、ナイロンという化学繊維に染めたのも初めてで、それにもチャレンジしたくて。

化学繊維に染めるというのは、絞りの歴史としてもなかった技術だったんですか?

村口:そうですね。ウールや絹はあったんですけど、化学繊維はほとんどなくて。特に私たちがやっている板締め絞りという技法は、染めるのにムラが出やすかったり、長時間高温の状態で染めなくてはいけないので、チャレンジしている方が少なくて。やってみたら面白いんじゃないかなと思いました。

レインコートは商品化できそうですか?

村口:できそうです。数量限定で20〜30着ぐらい作る予定です。メンズもあるので是非(笑)

有松絞りっていうと、ファッションブランドとの協業も多いようですが、まり木綿さんもこれまでにそういった取り組みはありますか?

村口:服ではないんですけど、靴だったらあります。シューズ・ボナンザさんっていう名古屋のオーダーメイド靴を作ってらっしゃるところがあるんですけど、そちらとコラボしてパンプスやブーツを作ってもらい、受注会を3度開催しました。
伊藤:あと、商品の開発ではないんですけど、無印良品さんでワークショップをやらせていただいたことがあってそれがきっかけで昨年、参加者に無印さんの商品を買ってもらって、それに有松絞りを染色するというワークショップも行いました。

そういった取り組みは知名度の向上にも繋がりますよね。

村口:そうですね。シューズ・ボナンザさんについているファンの方がこちらに興味を持ってくださったりとか、双方にメリットがあると思います。無印さんみたいに規模が大きいところでやると反響は大きいですね。

今後、販路を広げたりとかっていうのは考えてますか?

村口:販路を広げることは考えてますけど、どこかに卸したいというのはないです。実は、今回レクサスの企画で作ったレインコートは新しいお客さんの集客というのも兼ねているんです。今まで私たちが作ってきたものは”ポップで可愛い有松絞り”というイメージでしたが、そこから脱却して、新しい素材に施す絞りで雰囲気が変わり、今までまり木綿の絞りにはなかなか可愛すぎて手が出せなかったという人に向けて、新しい展開ができるんじゃないかなと思っています。メンズをしっかり作ったのも今回初めてということもありますし、そういった面で新しい販路ができるのではないかと思っています。

section6

未来の職人へのメッセージ
自分で全部方向性を見出して前に進んでいく気持ち

染色業界は今厳しいって言われてる業界ですよね。絞り業界としてはどういった現状ですか?

伊藤 村口:厳しいです。
伊藤:儲からないので自分の代だけで終わりにしたいという方もいらっしゃいます。継がせる気がないと、継ぐ人もこないですよね。なのでそこで途絶えてしまうというのもあります。

後継者不足と経済面の関係性っていうのは問題が根深そうですね。

伊藤:そうですね。職人さんが担っている製造にお金が回ってこないと、どうしても製造業でやっていきたいと思わないですよね。販売に至るまでに手数料でお金がかかってしまって、製造業をやっている人にとっては、自分たちが作っているのに、作っている人に一番お金が入ってこないというのが流通の現状としてあるんです。中国とかインドネシアで安く仕入れて、加工することができるので、それと比べられちゃうと値段では勝てないです。量産品ではなく、一つのものを大切に使っていくという意識が大切ですね。最近は少しずつモノの価値を見出してくれる人が増えているかなと感じています。

厳しい現状ですね。そういったことを踏まえて、職人を目指す後輩に向けてアドバイスをお願いします。

村口:続けてみることですかね。とりあえず続けてみること。最初辞めたいと思うことも、もちろんあると思うんですけど、続けていると見えてくるものもあって、最初嫌だなと思ってたことも楽しく思えてくる時が来ると思います。やってみて本当に辞めたいという気持ちがあるのなら辞めても良いかなと思います。でも、職人を目指すのであれば、すぐには諦めず続けた方が良いと思います。自分が学んだ技術というのは絶対に後から付いてくるので、真剣に学んでいっていただけたら良いなと思います。必ず自分の力になるので。
伊藤:生活していくにあたってお金は必要なんですが、私たちの仕事はそういった部分では保証がない世界です。どこかの会社に属してるわけでもないし、自分たちでちゃんと責任を持って稼がないといけない職業にはなるので、それなりの覚悟とやる気がないとできないと思います。そこをクリアしていくには誰かの指示を仰ぐのではなくて、自分で見極めて前に進んでいく気持ちが必要です。そうしていくことで人脈も増えますし、いろんな人との繋がりが繋がりを呼んで、多くのことが自分の学びになります。

Editor's Note取材を終えて

有松は、中部都市圏の交通拠点である名古屋駅から名鉄に乗って20分と程近い場所に位置しています。しかし有松駅から出ると、そこにはつい先ほどまで見ていた現代的な景色とは打って変わって長閑な風景が広がっていました。どこか懐かしく、それであって歴史を感じる街並み。それもそう、この有松は「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されている伝統の街なのです。街のあらゆるところに、趣のある古い建物があり、そこには有松絞りが施された暖簾がかけられています。歩いているだけで絞り、延いては日本文化を感じることができます。そんな中で更に新しい風を吹き込み、盛り上げていこうとする立場にいるのが、まり木綿のお二人です。現状を良しとせず、絶えず新しいものを追求していく姿勢は、ものづくりはもちろん、あらゆる仕事や生き方にまで繋がってくるものだと感じました。今後も、人と時代に寄り添った取り組みを行うお二人の動向から目が離せません。

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